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執筆者の写真TinkeringTown

不親切で万人うけしないからこそ面白い「こどものまちをつくろう」

「参加費を払っているのに、うちの子は楽しめなかった」

「子ども同士で教え合うとパンフレットに書いてあったのに何も教えてもらえなかった」

「もっとこどもの教育をしろ」

「どんな子でも最低限楽しめるイベントにしろ」

「どうしていいかわからないといって16回も電話がかかってきた」


などなど昨年もたくさんのお叱りを受けました。

昨年は「日本一不親切なイベント」とSNSでは発信していましたが、それだけではまだ周知が足りていないようなので、今年はもう少し目立つようにブログに書いてみようと思います。



結論から言うと「万人が楽しいイベントは真の意味で面白いものにはならない」ということです。万人が楽しいイベントを作ることはボール投げすらできない公園を作るようなものです。そんなものを民間団体である私たちがやる必要はありません。


私たちは大人のルールでがんじがらめになってしまった「大人のまち」の中に、出鱈目で、思慮が浅く、身勝手なルールをつくるこども達が自由に遊べる場所を作ることを目標にしています。なぜならそこでこども時代のうちに、失敗を通して経験することがあると考えるからです。





「参加費を払っているのに、うちの子は楽しめなかった」について


「こどものまちをつくろう」の参加費は1日1000円です。毎日参加すると7000円です。

某職業体験テーマパークは1日5500円です。7日間参加すると38500円です。

31500円の差には何があるでしょう?社会に出て働いた経験のある人ならわかるはずです。


テーマパークでは、スタッフさんにお給料を払い、家賃を払い光熱費を払い、広告出したりホームページ作ったりするのだって、かなりお金がかかっています。それ以外にももっといろんな経費がかかっています。そして営利企業なので利益も出さなくてはいけません。利益を出すためにはたくさんのお客さんが必要です。そうなると嫌な思いをさせてはいけないので、とても良いサービスを受けられます。


一方で非営利団体の場合は、スタッフへの給料は払わなくていいでしょうか?そんなわけはないですよね。

場所代はタダですか?いえ、会場費を払っていますね。

ホームページは誰が作りますか?パンフレットは誰が作りますか?印刷代はどうしますか?それをみんなに届けるための送料は?こども達が使う材料は?道具はどうしますか?


非営利団体は利益を出してはいけませんが、経費は必要です。

実際に当事業も入場料収入の約3倍の経費がかかります。






「利益を出さないからサービスしなくてもいい?」


ではなく、ちょっと違ったサービスを作っていると思ってください。

それが「不親切」に込められています。

例えるならあちこちからばんばんボールが飛んでくる公園です。

さらに例えるなら親から離れて自分の力でなんとかしなきゃいけない「留学」です。

万人受けしないけど、ここにしかないサービスです。


大人が介入せず、こどもたちの自由な営みの中では、楽しいことばかりじゃなく嫌なこともたくさん起きます。

お金をだましとられたり、起業したけどお客さんが来なかったり、社長が不真面目で仕事が回らなかったり、詐欺が起きたり、お金を払ったの楽しませてもらえない以外にも、ありとあらゆる事件が起きています。


実はこれ大人の社会でも同じことが起きていると思いませんか?


トラブルが起きたときにどうするか?を親子で考えるきっかけにできるんです。

親としては「そうか将来子どもの身に同じことが起きるかもしれないな、予行演習だと思って考えよう」と前向きに捉えてみませんか?


それができると、7日間でぐっと成長するはずですよ。


続きはまた次回!


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こどものまちで起きたことをフィクションにして投稿しています。

ゼラチン横丁はこどもしか入ることができない架空の町。 守ってくれる大人がいない中、仕事をしたり他の人と関わったり、こどもたちの身に起きる出来事をのぞいてみよう!














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